大人がりんご病(伝染性紅斑)にかかってしまった場合、いつから仕事に復帰しても良いのか、また、出勤停止などの措置が必要なのか、気になる方も多いでしょう。りんご病は、学校保健安全法において、インフルエンザや麻疹のように明確に出席停止期間が定められている感染症には該当しません。そのため、出勤の可否は、本人の症状や状態、そして職場の状況などを考慮し、医師が総合的に判断することになります。一般的な目安としては、まず、発熱や関節痛、倦怠感といった全身症状が治まり、普段通りの活動ができる状態になっていることが前提となります。りんご病の最も感染力が強い時期は、発疹が出現する前の、風邪様の症状が見られる頃から、発疹が出現する頃までと言われています。特徴的な発疹(頬の赤みや手足のレース状紅斑など)が現れてしまえば、感染力はほとんどなくなると考えられています。したがって、発疹が出ている状態であっても、全身状態が良好で、他の人にうつす心配がほぼないと判断されれば、仕事への復帰は可能とされることが多いです。ただし、大人のりんご病の場合、関節痛が長引いたり、倦怠感がなかなか取れなかったりすることもあります。そのような場合は、無理をして早期に復帰しようとせず、体調が十分に回復するまで休養をとることが大切です。また、職場によっては、感染症に関する独自の規定がある場合や、医師による治癒証明書(あるいは就業許可書)の提出を求められる場合もありますので、事前に上司や人事担当者に確認しておくことが望ましいでしょう。特に、医療従事者や介護関係者、あるいは保育・教育関係者など、免疫力の低い人や妊婦さんと接する機会の多い職種の場合は、より慎重な判断が必要となることがあります。最終的な仕事復帰のタイミングについては、治療を担当している医師とよく相談し、その指示に従うようにしましょう。医師は、患者さんの症状の回復状況や、仕事内容、そして周囲への感染リスクなどを総合的に考慮し、適切なアドバイスをしてくれます。
大人のりんご病はいつから仕事に行ける?出勤の目安