手足口病は感染力が強く、特に乳幼児が集団で生活する保育園や幼稚園、あるいはスイミングスクールなどのプール施設では、集団発生が起こりやすい感染症の一つです。そのため、プール施設側も、手足口病の流行期には、感染拡大を防ぐための様々な対応をとっていることがあります。まず、多くのプール施設では、手足口病を含む感染症の疑いがある場合や、医師からまだ登園・登校の許可が出ていない場合は、プールの利用を控えるように協力を求めています。これは、他の利用者への感染を防ぐための最も基本的な対策です。施設によっては、手足口病と診断された場合、治癒証明書や登園(プール)許可証の提出を求めるところもあります。また、プール施設の衛生管理も重要なポイントです。プールの水は、適切な塩素濃度が保たれるように、水質管理が徹底されている必要があります。塩素には、手足口病の原因となるエンテロウイルスを不活化させる効果がありますが、完全に死滅させるまでには一定の時間と濃度が必要です。そのため、塩素濃度だけでなく、ろ過装置の適切な運用や、定期的な水質検査なども重要となります。さらに、プールサイドや更衣室、シャワー室、トイレといった共有スペースの清掃・消毒も、接触感染を防ぐ上で欠かせません。これらの場所は、ウイルスが付着しやすい環境であるため、こまめな清掃と、必要に応じた消毒(次亜塩素酸ナトリウムなどを使用)が行われているかどうかも、施設の衛生管理の指標となります。そして、利用者への啓発活動も大切です。手洗いの励行や、タオルの共用禁止、体調不良時の利用自粛などを呼びかけるポスターを掲示したり、スタッフが声かけをしたりすることも、感染予防意識を高めるのに役立ちます。保護者の方も、これらのプール施設側の対応に協力し、もし自分の子どもが手足口病にかかった場合は、正直に施設に伝え、医師の指示に従ってプールの利用を控えるといった配慮をすることが、集団感染を防ぐためには不可欠です。
手足口病の感染力とプール施設の対応