病院の会計で請求額を見て、手持ちのお金では足りないことが分かったとき、パニックになってしまうのは無理もありません。しかし、その場で黙り込んだり、連絡を絶ったりすることは最も避けるべき対応です。アドバイスとしてまずお伝えしたいのは、速やかに病院の窓口で相談を申し出ることです。多くの病院には医療ソーシャルワーカーという、患者の経済的、社会的な相談に乗る専門職が配置されています。彼らは、医療費の支払いに困っている患者に対して、分割払いの相談や公的支援制度の紹介を行うプロフェッショナルです。まずは窓口で「支払いのことで相談したい」と伝え、別室で話をさせてもらいましょう。病院側も未収金が発生することは避けたいと考えているため、現実的な支払い計画を一緒に考えてくれるはずです。また、最近では多くの病院でクレジットカード決済が導入されています。現金が足りなくても、クレジットカードの分割払いやリボ払いを利用することで、その場をしのげる場合があります。もしカードも持っておらず、公的制度の対象にもならない場合は、生活福祉資金貸付制度という自治体の制度を検討してみてください。これは低所得者や高齢者、障害者の世帯を対象に、医療費などの必要な資金を低利子または無利子で貸し付ける仕組みです。申請には社会福祉協議会を通す必要がありますが、一時的な資金不足を乗り切るための非常に有効な手段となります。大切なのは、お金がないことを理由に受診を控えたり、必要な治療を途中でやめたりしないことです。健康は何物にも代えがたい財産です。支払いの問題は後から解決する手段がありますが、失った健康を取り戻すのは容易ではありません。まずは専門家に相談し、制度をフル活用することで、治療を継続できる道を探りましょう。