マイコプラズマ肺炎にかかり、発熱の症状が現れた場合、その熱が一体いつまで続くのか、心配になる方も多いでしょう。解熱までの期間には個人差があり、また、治療開始のタイミングや使用する抗生物質の種類、そして合併症の有無などによっても異なりますが、一般的な目安を知っておくと、少しは安心できるかもしれません。まず、適切な抗生物質(マクロライド系、テトラサイクリン系、ニューキノロン系など)による治療が開始されると、通常は服用開始後24時間から72時間(1日から3日)程度で、徐々に熱が下がり始めることが多いと言われています。しかし、これはあくまで一般的な目安であり、中には解熱までに4日から5日、あるいはそれ以上かかるケースもあります。特に、治療開始が遅れた場合や、炎症が強い場合、あるいは他の細菌感染を合併している場合などは、解熱までに時間がかかる傾向があります。また、一度は熱が下がったように見えても、数日後に再び微熱が出たり、あるいは一時的に高熱に戻ったりすること(二峰性発熱)も、マイコプラズマ肺炎では比較的よく見られる経過の一つです。これは、体の免疫反応のパターンや、潜伏していた他の感染症の顕在化などが関与していると考えられています。もし、抗生物質を服用し始めてから3日から5日程度経っても、全く解熱の兆しが見られない、あるいはむしろ熱が上昇していくような場合は、処方された抗生物質が効いていない可能性(例えば、薬剤耐性菌など)や、診断が間違っている可能性、あるいは他の合併症(例えば、胸水貯留や膿胸など)を起こしている可能性も考えられるため、速やかに再度医療機関を受診し、医師に相談する必要があります。医師は、症状の経過や検査結果などを再評価し、必要であれば抗生物質の変更や、追加の検査、治療法の見直しなどを検討します。自己判断で薬の服用を中止したり、他の薬を追加したりするのは絶対に避けましょう。
マイコプラズマ肺炎の熱いつまで続く?解熱の目安