口内炎ができて痛いだけでなく、熱まで出てくると、何か重い病気ではないかと心配になりますよね。どのような場合に医療機関を受診すべきか、そして何科を受診すれば良いのか、その目安を知っておきましょう。まず、受診を検討すべき症状としては、高熱(例えば、38.5度以上)が続く場合です。特に、乳幼児の場合は、高熱が続くと脱水症状を起こしやすいため注意が必要です。次に、口内炎の数が多い、あるいは範囲が広い場合です。口の中に多数の口内炎ができたり、広範囲に広がっていたりすると、食事や水分摂取が困難になり、栄養不足や脱水のリスクが高まります。また、口内炎の痛みが非常に強く、日常生活に支障をきたすほどである場合も、我慢せずに受診しましょう。さらに、口内炎や発熱以外に、他の気になる症状(例えば、皮膚の発疹、リンパ節の腫れ、激しい頭痛、嘔吐、下痢、関節痛、全身倦怠感が著しいなど)を伴う場合も、専門医の診察が必要です。これらの症状は、単なる口内炎ではなく、全身性の感染症や他の病気のサインである可能性があります。受診する診療科としては、まず、子どもの場合は小JPanel科が第一選択となります。小JPanel科医は、子どもの全身状態を評価し、口内炎や発熱の原因(ウイルス感染、細菌感染、あるいは他の疾患など)を鑑別診断し、適切な治療法を提案してくれます。大人の場合は、内科やかかりつけ医が初期対応を行ってくれます。必要に応じて、耳鼻咽喉科や皮膚科、歯科・口腔外科といった専門科へ紹介されることもあります。例えば、口内炎が喉の奥や扁桃腺にも広がっている場合は耳鼻咽喉科、皮膚にも発疹が出ている場合は皮膚科、歯茎や口腔粘膜全体のトラブルが疑われる場合は歯科・口腔外科といった具合です。特に、ヘルペス性歯肉口内炎や手足口病、ヘルパンギーナといったウイルス感染症が疑われる場合は、それぞれの病気に詳しい医師の診察が望ましいです。自己判断で市販薬に頼ったり、様子を見続けたりせず、つらい症状がある場合や、心配な点がある場合は、早めに医療機関を受診するようにしましょう。
口内炎と発熱受診の目安と何科へ?