子供のものもらいが一度治ったと思ったら、また数ヶ月後に同じ場所が腫れてくる。そんな繰り返しに、私はやり場のない不安を感じていました。その度に眼科へ行き、薬を処方してもらうのですが、根本的な解決になっていないような気がして、親としての管理不足を責める日々でした。しかし、ある時、専門医の方から「ものもらいは、その子の体の調子を教えてくれるバロメーターなんですよ」と言われ、視界が開ける思いがしました。確かに、息子がものもらいを再発させるときは、決まって幼稚園の行事が重なって疲れていたり、寝不足が続いていたりする時期でした。免疫力が落ちているときに、たまたま目に菌が付着して、身体がそれを跳ね返せなくなっていたのです。それからの私は、目薬を差すことと同じくらい、息子の生活リズムを整えることに力を注ぐようになりました。早く寝かせることはもちろん、お菓子を控えめにして、野菜をたっぷり入れたスープを作るなど、内側からの抵抗力を高める工夫をしました。また、精神的なストレスも免疫に影響すると聞き、家ではなるべくリラックスして過ごせるような雰囲気作りを心がけました。不思議なことに、生活全般を見直し始めてから、あんなに頻繁だったものもらいが全く出なくなったのです。かつての私は、腫れた「目」という一部分だけを見て、それを排除しようと躍起になっていました。でも、本当に大切だったのは、目を通して息子の「身体全体」の状態を理解し、ケアすることだったのだと気づかされました。ものもらいは、子供からの「少し疲れたよ」という無言のメッセージなのかもしれません。それに気づいてあげられるのは、一番近くで見守っている親だけです。今でもたまに目が赤くなりかけることがありますが、そんな時は「今日は早く休もうね」という合図だと思って、ゆったりとした時間を過ごすようにしています。病気と戦うのではなく、身体のリズムを整える。それが、私が見つけたものもらいとの上手な付き合い方です。